薬剤師夫婦の日常

子供のことや薬の話

【不整脈】薬に出来る事出来ない事

 

薬剤師 夫です。

 

今日は不整脈について。

 

不整脈とは心臓の不規則な運動が原因で動悸やふらつきなどの自覚症状を伴ったり、脳塞栓など他の臓器に影響することのある疾患です。

 

大きくは頻脈性不整脈も徐脈性不整脈があり、前者は心拍数が通常より多く、後者は少なくなります。

 

頻脈性不整脈の治療薬はボーンウイリアムス分類、シシリアンガンビットに代表される抗不整脈薬の様々な使い分けがあり選択の幅は広くなっていますが、徐脈性不整脈に関しては治療薬は少なく、経口薬で効果が期待できなければペースメーカー植込み術などが必要になることもあります。

 

頻脈性不整脈の中でも自覚症状が酷くなければ治療をせず経過観察となるものもあれば、致死的な不整脈に繋がるものもあり、すぐに治療が必要なものもあります。

 

心房細動は文字通り心臓の上の部屋の細かな震えがある不整脈で、近年患者数が増加傾向にあり薬による早期の介入が必要であることが示唆されています。

 

自覚症状を抑える為に過剰な心臓の動きを抑える薬を投与したり、血栓を作らないようにする薬などがつかわれますが、自覚症状に対する効果が不十分であればカテーテルアブレーションで異常な電気信号を遮断する治療が必要になることもあります。

 

不整脈の自覚症状としては動悸を感じる方が多いように思います。

 

その他にも、脈が飛ぶ、ドーンとくる、胸が痛いなど自覚症状は個人によって様々です。

 

原因が心臓かと思っていたら肺だったなど自覚症状だけでは判断できないことも多いため、気になる症状は近隣の医師に相談することをお勧めします。