薬剤師夫婦の日常

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三叉神経性頭痛(TACs)の薬物治療

薬剤師夫婦/夫です。

 

 

 

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三叉神経性頭痛とは

 

 

 

三叉神経性頭痛(trigeminal autonomic cephalalgias; TACs)は、顔面の片側に激しい痛みが生じ、同時に自律神経症状(流涙、鼻閉、眼充血など)を伴う頭痛群である。代表的な疾患として、群発頭痛、発作性片側頭痛、SUNCT/SUNAが挙げられる。いずれも生活の質を著しく低下させるため、迅速かつ適切な治療が求められる。

 

 

 

 

 

 

群発頭痛(Cluster headache)

 

 

 

群発頭痛はTACsの中でも最も頻度が高い。治療は急性期と予防期に分けられる。

 


急性期治療


高流量酸素吸入(7〜12L/分、非再呼吸マスク)が第一選択である。薬物ではスマトリプタン皮下注が最も効果的であり、ゾルミトリプタン点鼻も選択肢となる。


予防療法


ベラパミルが第一選択薬であり、心電図モニタリングが必要となる。ステロイド短期投与は群発期のブリッジとして用いられる。難治例にはリチウムも検討される。

 

 

 

 

 

 

 

発作性片側頭痛(Paroxysmal hemicrania)

 

 

 

発作性片側頭痛の最大の特徴は、インドメタシンに劇的に反応することである。診断的治療としても利用され、反応がなければ診断を再考する必要がある。