薬剤師夫婦/夫です。

スタチンはLDLコレステロールを低下させる効果を有するが、その効果の強さは薬剤ごとに異なる。日本では一般的に、LDL-C低下率を基準として「ストロングスタチン」と「中等度スタチン」に分類されている。以下では、その分類とおおよその換算について解説する。
1. ストロングスタチン(強力)
LDL-C低下率がおおよそ40%以上のものを指す。代表的な薬剤とその目安用量は、ロスバスタチン2.5mg、アトルバスタチン10mg、ピタバスタチン2mgである。これらは比較的少量でも大きなLDL低下効果を示すため、高リスク症例や強力な脂質管理が必要な患者に用いられることが多い。
2. 中等度スタチン(通常〜中強度)
LDL-C低下率がおおよそ20〜40%の範囲に収まる薬剤が該当する。代表例としてプラバスタチンやフルバスタチンがあり、プラバスタチンであれば20mg程度がストロングスタチンの下限に近い効果を示す。中等度スタチンは、高齢者や副作用リスクの高い症例、または軽度〜中等度の脂質異常症に対して選択されることが多い。
3. 換算の目安
LDL-C低下率40%を基準とすると、ロスバスタチン2.5mg、アトルバスタチン10mg、ピタバスタチン2mgがおおよそ同等の効果を持つ。一方、プラバスタチンは20mgでやや効果が弱い傾向があるため、同等換算の際は注意が必要である。薬剤切り替え時には、強度分類だけでなく、患者の背景、薬物相互作用、腎機能・肝機能も考慮すべきである。
まとめ
スタチンの強度分類と換算は、脂質管理戦略を立てるうえで重要な情報である。特に、薬剤変更時には単純な用量換算だけでなく、LDL-C低下率や患者背景を踏まえて適切な薬剤・用量を選択する必要がある。ストロングスタチンは高リスク例で有用であるが、副作用にも留意し、必要最小限の強度でコントロールすることが望ましい。
