薬剤師夫婦の日常

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インフルエンザワクチンと帯状疱疹ワクチンの接種間隔は?

薬剤師夫婦/夫です。

 

 

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秋冬にかけてインフルエンザワクチンの接種が始まる時期、帯状疱疹ワクチン(組換え)との同時接種について質問を受けることが増える。結論からいえば、インフルエンザワクチンと帯状疱疹ワクチン(組換え)は同時接種が可能であり、間隔を空ける必要はない。

 

 

 

 

 

 

不活化ワクチン同士は同時接種が可能

 

 

 

インフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」に分類され、帯状疱疹ワクチン(組換え)も同様に「不活化(組換えサブユニット)ワクチン」である。不活化ワクチン同士は、同時に接種しても免疫反応に悪影響を及ぼすことはないとされている。

 


したがって、両ワクチンを同日に接種しても問題はない。

また、同時に接種しなかった場合でも、翌日以降であればいつでも接種が可能であり、特別な間隔を設ける必要はない。

 

 

 

 

 

 

体調をみて数日空けることも選択肢

 

 

 

「安全性や体調への配慮」であり、「医学的な義務」ではない。特に高齢者や慢性疾患を有する人では、体調をみながら柔軟にスケジュールを組むことが望ましい。

 

 

 

 

 

 

実践的な目安

 

 

 

両ワクチンは同日に接種しても問題はないが、体調に不安がある場合や副反応を避けたい場合には、翌日以降、あるいは数日から1週間程度空けて接種しても差し支えない。いずれの方法を選んでも、免疫のつき方や効果に大きな違いはないと考えられている。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

インフルエンザワクチンと帯状疱疹ワクチン(組換え)は、どちらも不活化ワクチンであるため、同時接種・翌日以降の接種ともに問題ない。ただし、帯状疱疹ワクチン(組換え)は副反応がやや強めであるため、体調や生活リズムを考慮したスケジュール調整を行うことが現実的である。

 

 

 

 

 

 

参考文献

 

厚生労働省「予防接種に関するQ&A」
CDC. General Best Practice Guidelines for Immunization
グラクソ・スミスクライン社 帯状疱疹ワクチン(組換え)添付文書・医療従事者向け資料