薬剤師夫婦の日常

子供のことや薬の話

【病院薬剤師】薬剤の適正使用について

 

薬剤師夫婦/夫です。

 

病院薬剤師として勤め始めて2ヶ月が経とうとしています。

 

この間、色々なことがありました。

 

前職の引き継ぎ、引越し、移転、体調不良etc.

 

仕事内容が何より大きく変わりました。

 

保険調剤ではなく、病院での薬物治療における薬剤適正使用に携わるからです。

 

具体的には扱う薬品のうち、注射調剤を行うのが一番の違いです。

 

内服薬と違い、注射薬は静注されると代謝を受けず体内で全て利用される(バイオアベイラビリティ=100%)為、それだけ投与された時のリスクも高まります。

 

用法用量、薬の取り違え、誤薬は内服薬以上に注意が必要です。

 

薬局内での調剤支援システムの導入も要検討事項ですが、やはり複数の目で確認をすることが現状必須となっており、払い出す薬剤師と最終的に与薬を行う看護師との意思疎通はそれだけ大切です。

 

調剤薬局には基本的に専門職は薬剤師しかいない為、私の前職である在宅支援薬局のような特殊例を除いて閉鎖的になりがちです。(施設基準や算定要件など国のビジョンに基づき他職種連携は必要となってきています)

 

コミュニケーションをとる割合として、病院薬剤師になってからは他職種と患者では後者が大幅に減りました。

 

逆に前者である医師、看護師、MSW(ソーシャルワーカー)、栄養士、理学療法士、作業療法士etc.との連携は密になり、それだけ専門的知識が求められるようになりました。

 

薬剤師にとって薬局で働くのか、病院で働くのかは仕事の内容などに大きな違いがあり、一般的には薬局から病院への転職は難しいとされています。

 

事実としてそれは分かってはいたものの、実際働き始めてみて戸惑いもなくはありません。

 

とりあえず、今しかできないことなので30代である世間的に若いとされる年代のうちにできる経験をしておきます。