薬剤師夫婦の日常

子供のことや薬の話

0歳児の発熱からヒヤリハットとプレアボイドを考える

 


 

薬剤師 夫です。

 

子供の熱は今日の朝には下がり、今日は昨日遊べなかった分、しっかり遊び倒したようです。

 

突発性発疹は1歳未満が90%で、高熱後発疹が出ることが多いようなのでまだ注意必要ですね。

 

知り合いの子供は、1歳2か月ごろに熱性けいれんで意識を失い、救急車で運ばれたそうです。

 

その後発疹が出てきたことから突発性湿疹だったようです。

 

意識を失うような状態なら救急車を呼びますが、1歳ごろの高熱後の発疹なら突発性発疹であることが多いので、救急車を呼ぶほどではないかなと考えます。

 

知識があると、一般の方でも冷静に的確な判断ができるので、命を守る為にも正しい知識をつけることは大切ですね。

 

正しい知識をつけるという観点でいうと、薬剤師の世界でもプレアボイドという言葉が評価されています。

 

日本病院薬剤師会の提唱するPrevent and avoid the adverse drug reaction(薬による有害事象を防止・回避する)という言葉を基にした造語です。

 

薬剤師が薬物療法において、薬学的患者ケアを実践して患者の不利益(副作用、相互作用、 治療効果不十分など)を回避あるいは軽減することを指します。

 

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/iyakuhinniryoukikiseidobukai2sannkou5.pdf

[平成26年度 愛知県薬剤師会資料]

 

一方、似た言葉にヒヤリハットというものがあります。

 

ヒヤリハットとは仕事中に、ヒヤッとしたこと、ハッとしたことを指します。

 

危ないことが起こったが、幸い災害には至らなかった事象のことです。

 

ハインリッヒの法則(1:29:300、分析により導かれた労働災害の発生比率)では、1 件の重大事故のウラに、29 件の軽傷事故、300 件の無傷事故(ヒヤリハット)があると言われています。

 

https://jsite.mhlw.go.jp/hyogo-roudoukyoku/var/rev0/0045/8117/hiyarihat.pdf

[兵庫労働局]

 

ヒヤリハットは一般的に広く使われる言葉で、プレアボイドは一団体が提唱している言葉なので、比較は難しく感じます。

 

プレアボイドは成果報告の事例収集なので、単に似た薬の取り違えや計数間違えに調剤監査の段階で気付いたことがプレアボイドとは言い難く、より内容が薬学的ケアであることが求められるような気がします。

 

私の中でのプレアボイドとヒヤリハットの理解は下図↓のようになってます。

 

軽傷事故と無傷事故の一部で、薬学的ケアが活きた事例がプレアボイドです。

 

 

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・新規処方薬を服用後血圧低下で意識消失し薬局に問い合わせ

 →中止を指示し、受診勧奨。

・透析中患者でレ◯フロキサシン500mg

 →疑義照会で減量指示あり

・ベル◯ムラ服用中患者で臨時処方 クラ◯スロマイシン

 →疑義照会でユ◯シンに変更

 

最近の事例でプレアボイドに該当しそうなものを列挙してみました。

 

プレアボイドにおいて疑義照会が必須なら一つ目は該当しないがどうなのでしょう。