薬剤師夫婦の日常

子供のことや薬の話

ピロリ菌

 


 

薬剤師 夫です。

 

今日はピロリ除菌について。

 

ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんのリスクを高めることで知られています。

 

感染が確認されれば積極的に除菌することが推奨されます。

 

除菌の適応年齢には原則的に上限はない。(添付文書「成人に対して、・・・」との記載)

 

推奨・・・大変便利な言葉です。

 

80歳男性 ピロリ陽性 ボノ◯ップ(400)が処方された患者さんです。

 

S)知人がピロリ菌の治療薬の副作用で大変な思いをしたと言っていた。現在私自身自覚症状はなく、この年齢。医師からは感染してるけど飲む?どうする?とりあえず出しとくと言われた。はっきり飲むようにと言われた方が楽だった。次回は除菌検査だけど副作用のことを考えると飲みたくない。

 

O)NEW

 

A)副作用の情報提供は必須だが、自己判断による中止での耐性菌の危険あり

 服薬意義を説明する必要あり

 

P)ピロリ感染は消化器疾患のリスクを高めます。副作用のリスクはあるが感染が続くこともリスクです。

 

医師としては、高齢、自覚症状なし、副作用に対して神経質で除菌失敗の可能性ありなどの思いが廻ったことが考えられます。

 

現場では、ガイドラインで推奨されている通りに物事が進まないことも多くあります。

 

 

そのなかで、薬物治療が安心安全に、正しく行われることを促進するのが薬剤師の仕事だと考えています。

 

確かに下痢で脱水になる危険性、味覚障害で食事量が減って低栄養になる可能性など副作用による治療のデメリットはあります。

 

頭ごなしに飲んでくださいというのでは治療はうまくいきません。

 

根気強く、信頼関係を作ったうえで服薬意義を説明していくほかありません。

 

ちなみに、除菌判定は治療薬終了後4W以上あけなければなりません。

 

逆算して早く飲んでもらえるといいのですが・・・。