2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
薬剤師夫婦/夫です。 はじめに 慢性腎臓病(CKD)が進行すると、腎機能低下に伴いリン排泄が困難となり、高リン血症が生じやすくなる。高リン血症は二次性副甲状腺機能亢進症や血管石灰化のリスク因子であり、CKD-MBD(骨ミネラル代謝異常)の中心的な課題…
薬剤師夫婦/夫です。 はじめに 睡眠薬には大きくベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系がある。ゾピクロンとエスゾピクロンは後者に属し、いずれも短時間作用型の睡眠薬である。両者は「鏡像異性体」の関係にあり、似た構造を持ちながらも薬理学的な特…
薬剤師夫婦/夫です。 はじめに 医療者にとって「発表の場」といえば学会や研究会を思い浮かべる方が多い。しかし、その前段階として行われる院内発表にも大きな意義がある。ここでは、院内で発表することの意味と、その効果について整理してみたい。 1. 自…
薬剤師夫婦/夫です。 1. セフトリアキソンが施設向けとされる理由 1日1回投与で効果を発揮できる薬剤であること。呼吸器感染症、尿路感染症、胆道感染症など、施設で頻度の高い感染症に幅広く対応できること。調製や投与が比較的簡便で、限られた人員でも運…
薬剤師夫婦/夫です。 本態性振戦とは 本態性振戦は、安静時ではなく手を伸ばす、コップを持つ、字を書くといった動作や姿勢保持時に増強する振戦である。日常生活の不自由をきたしやすく、加齢とともに有病率が上昇する。 振戦にはいくつかのタイプが存在し…
薬剤師夫婦/夫です。 ケース概要 81歳女性。酸化マグネシウム1500mg、麻子仁丸3包を定期内服しているが、便秘が改善せず排便スコアは1の状態であった。主治医から「その他の内服薬との相互作用も踏まえ、追加で何を処方すべきか」と薬剤師に相談があった。 …
薬剤師夫婦/夫です。 誕生日は、誰かに祝ってもらう日というよりも、自分がこの世に生まれたこと、そして産んでくれた母に感謝する日だと思っている。 先日、人生の先輩からこんな言葉をいただいた。 「あまり思い悩むな。自分の信念に従って行動すれば、周…
薬剤師夫婦/夫です。 ゾルピデムの特徴 ゾルピデムは非ベンゾジアゼピン系睡眠薬であり、GABA_A受容体のα1サブユニットに選択的に作用して催眠効果を示す薬である。従来のベンゾジアゼピン系に比べて筋弛緩作用や抗けいれん作用は弱く、主に入眠障害の改善…
薬剤師夫婦/夫です。 先日、久しぶりに調剤薬局で薬を受け取った。 そこでの薬剤師の対応に、同じ職に携わる者として非常に残念な気持ちを抱いた。 高圧的な態度がもたらすもの 服薬指導の場で、薬剤師から発せられる言葉には温度がある。柔らかく患者を包…
薬剤師夫婦/夫です。 クローン病は慢性的に腸管に炎症を生じる難治性疾患であり、その症状の一つに腹痛がある。腹痛は炎症そのものによるもの、腸管の痙攣によるもの、あるいは合併症に起因するものなど、原因によって対応が異なる。本記事では、臨床現場で…
薬剤師夫婦/夫です。 三叉神経性頭痛とは 三叉神経性頭痛(trigeminal autonomic cephalalgias; TACs)は、顔面の片側に激しい痛みが生じ、同時に自律神経症状(流涙、鼻閉、眼充血など)を伴う頭痛群である。代表的な疾患として、群発頭痛、発作性片側頭痛…
薬剤師夫婦/夫です。 はじめに テオドール®(一般名:テオフィリン)は、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対して使用される古典的な気管支拡張薬である。長年にわたり臨床で使用されてきたが、その薬理作用には中枢神経刺激作用が含まれるため、精神症状を…
薬剤師夫婦/夫です。 中学校の卒業文集に書いた言葉がある。 「部活と勉強の両立」――そして、その次に掲げたのが「何事も継続すること」であった。 小学校の頃、最も印象に残っている担任の先生はスパルタであった。その先生からは「卑怯なことをするな」「…
薬剤師夫婦/夫です。 ※パーキンソン病治療薬の急中断による重篤な副作用に注意 ◆ 悪性症候群とは何か? 悪性症候群(Neuroleptic Malignant Syndrome, NMS)は、高熱・筋強剛・意識障害・自律神経症状を特徴とする重篤な薬剤性有害事象である。原因としては…
薬剤師夫婦/夫です。 ヒドロモルフォンの効果不十分 ある患者において、強い疼痛に対してヒドロモルフォンを使用したが、十分な鎮痛効果が得られなかった。用量を増加しても痛みの訴えは続き、耐性形成が疑われた。 フェンタニルテープへの切り替え そこで…
薬剤師夫婦/夫です。 低ナトリウム血症に対してナトリウム補正を行う場面は、特に高齢者や慢性疾患を抱える患者において多い。今回は「Na 125mEq/Lの患者に対して、ソルデム1 200mLに10%NaClを20mL添加し、ポタコール500mLの側管から5時間かけて投与を6日…
薬剤師夫婦/夫です。 尿路感染症の治療において、抗菌薬の選択は耐性菌の発生抑制と副作用リスクの回避という観点から極めて重要である。臨床現場では「併用すればより強力に効くのではないか」という発想が生じることがあるが、実際には必ずしも有効ではな…